新NISAって何が変わるの?

最終更新: 4月22日

2024年からNISAが新しくなるという話は聞いたことがありますか?

マネーセミナーの参加者からも「制度が変わるなら、今からNISAを始めても意味がないですか?」「今NISAで持っている商品はどうなるんですか?」などとご質問いただくことがあります。

そこで今回は新NISAの変更点についてまとめておきたいと思います。


まずはおさらいですが、現行の一般NISA毎年120万円までの投資に対する運用益が5年間非課税になる制度で、つみたてNISA毎年40万円までの積立投資に対する運用益が20年間非課税になる制度です。(下図左側)

通常、株や投資信託などで運用をして出た利益には約20%の税金がかかってしまうので、NISAやつみたてNISAなどの税制優遇制度を使う方がおトクと言えます。

ちなみにNISAとつみたてNISAは併用することができず、どちらか一方を選択する必要があります。

(現行の制度については、「NISA」or「つみたてNISA」どちらを選ぶべき?もご参照ください。)


そのNISA制度が2024年に大きく変わるのですが、大きな変更点は以下の3点です。

①つみたてNISAの口座開設可能期間を2042年まで5年延長

②一般NISAは2階建ての制度に見直し、口座開設可能期間を2028年まで5年延長

③ジュニアNISAは、延長せずに2023年末に終了


①つみたてNISAの延長、③ジュニアNISAの終了は分かりやすいのですが、よく分からないのが②の一般NISAの変更点ですよね。


この新NISA(赤線で囲った部分)のポイントをまとめると・・・

・つみたてNISAにあたる1階部分と、現行の一般NISAにあたる部分との2階建てになる

・2階部分を利用するためには、原則として1階部分で積立投資を行う必要がある

(積立投資は満額の20万円ではなく、少額でもOK)

(例外としてこれまでNISA口座を利用していた人や、上場株式の投資経験者は2階部分だけでも利用できる)

・現行の一般NISAで保有している資産は、全額を新NISAに移行できる

・1階部分で積立投資した資産は、5年間の期間終了後、全額をつみたてNISAに移行できる

ということになります。


一般NISAを2階建てにして積立投資を必須としたのは、資産運用の原則である「長期・積立・分散」投資をより促進したいという国の方針のようですね。

実際に株の売買などよりも積立投資の方がリスクも小さく安定して資産を増やせるので、初心者の方にはより安心して投資を始めやすい環境になったと言えるかもしれません。


また現行の一般NISA口座で保有している資産は全額を新NISAに移行できることから、NISAでの運用を検討している方は新NISAが開始されるまで待つ必要もないと思います。

運用は一日でも早く初めて一日でも長く行うことが基本ですので、新NISAの概要が分かったのを機にNISAを始めてみてはいかがでしょうか?


FPアナウンサー

小原佳代子