介護とお金

先日お仕事で、あるタレントさんと老人ホームで介護について対談させていただきました。

その方は結婚直後からお義母様の介護と子育てを20年間両立されたご経験から、介護にまつわる講演を積極的にされているのですが、私自身も短期間ながら母と祖母の介護の経験があるので、改めて介護について考える機会になりました。

そこで今回は、誰にでも起こりうる介護について書いてみたいと思います。

皆さんは将来どのくらいの期間、介護が必要になると思いますか?

現在の日本人の平均寿命は女性が87歳、男性が81歳ですが、それに対して「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である『健康寿命』は、女性が74歳、男性が72歳となっています。

そうすると平均して女性では87歳-74歳=13年間、男性で81歳-72歳=9年間は介護が必要になるという計算になります。

では介護費用はどのくらいかかるのでしょうか?

生命保険文化センターの調査によると、住宅改造や介護用ベッドの購入など、一時費用の合計が平均69万円、月々の介護費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)の平均は7万8000円となっています。

ということは単純計算で、女性にかかる介護費用の総額は1286万円、男性の場合は911万円ということになります。

また在宅介護ではなく、施設に入居する場合には更に費用がかかります。

老人ホームに入居する場合にかかる費用は、民間か公営か、介護の度合いなどによって施設ごとに大きく異なりますが、入居一時金が数十万円~数千万円、月額利用料は平均で14~15万円かかるといわれています。

厚生年金の平均受給額が現在約14万円なので、老人ホームに入居するとなると年金だけでは厳しいかもしれませんね。

ちなみに先日私が仕事でお邪魔したのは『自立型有料老人ホーム』という施設でした。

実はそれまで知らなかったのですが、自立型有料老人ホームというのは、元気なうちから入居できる施設のことなんですね。

入居できるのは基本的に60歳以上の方で、施設内でクラブ活動やイベントが行われるところが多く、同世代の入居者とコミュニケーションをとりながら暮らしていけるそうです。

また必要に応じた生活支援サービスが受けられたり、介護が必要になった場合には提携する介護付き有料老人ホームへの住み替えが可能なところもあったりと、高齢者が安心して生活できる環境が整っています。

我が家は転勤族で、一生賃貸住まいの可能性が高いので、夫が退職したら自立型老人ホームに入居するというのも一つの選択肢だと思いました。

ただ自立型老人ホームに限らず、老人ホームへの入居希望者は年々増加しており、人気の施設は空きが少ないのが現状です。

一度入居したら終の棲家になる可能性が高いので、介護が必要になってから慌てて探すのではなく、健康なうちから情報を集めて、実際に見学に行くことをおすすめします。

また、いざ介護が必要になった時にお子さんや親族に負担をかけないようにするためにも、介護費用は早めに自分で準備しておきましょう。

そして介護をする可能性のある人は、いざという時にトラブルにならないよう、介護が必要になった場合の負担については早めに兄弟・親族間で話し合っておいた方がいいですね。

いずれにしても超高齢社会の今、介護は誰にとっても避けられない問題です。

早め早めの行動で、満足な老後生活を送れるよう備えておきましょう!

FPアナウンサー 

小原佳代子


#FPアナウンサー #介護とお金 #高齢化社会 #老人ホーム #老後の生活 #ファイナンシャルプランナー

03-6822-3635

Tel