ベビーシッターが1時間150円で!?


『ベビーシッターを頼んでいる』なんて聞くと、お金に余裕があって優雅な生活をしているようなイメージがありますよね。

ところが少し前に「ベビーシッターを1時間150円で利用できる」という衝撃的な文言が話題になりました。

これは東京都のベビーシッター利用支援事業というもので、保育所などに入園できなかった0歳~2歳の待機児童が入園できるようになるまでの間、ベビーシッターを利用する場合の利用料の一部を助成してくれるものです。その助成後の自己負担額が1時間150円なのです。

(5月23日現在、この事業を実施しているのは新宿区、台東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、北区、板橋区、葛飾区、三鷹市、府中市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、武蔵村山市の17区市(詳細な条件は区市によって若干異なる)となっています)

通常1時間2000円~3000円程かかるベビーシッターが150円で利用できるなんて、まさに夢のような事業ですよね。

ただこの事業には一つ注意しないといけない点があります。それは都や区市町村が負担してくれる額(契約する事業者にもよりますが最大1時間2250円)が雑所得となり、翌年確定申告をして追加の税金を払わないといけないということです。

たとえば都のモデルケースによる目安ですが、会社員で年収500万円の方が4月から12月まで、保育園に預けるのと同じ1日11時間×20日=月平均220時間ベビーシッターを利用した場合、給与収入500万円に加えて助成金445万5000円(=月49万5000円×9か月)が令和2年の所得とみなされて課税対象となり、確定申告により年額約124万2000円(月換算額約10万3500円)の所得税及び住民税が新たに課税されることになります。(詳細はお住まいの地域の税務署にご確認ください)

それに加えて利用料の自己負担額とベビーシッターさんの交通費、また事業者にもよりますが入会金や年会費がかかるところもあり、ざっと計算しても1カ月にかかるお金は15万6500円(=税金+自己負担額150円×220時間+交通費1000円×20日)にもなります。

これでは何のために働いているのか分からなくなってしまいますよね・・・。なのでこの事業を利用される際は税金のこともしっかり計算した上で検討してみてください。

ちなみにこの事業、個人事業主やフリーランスで働いている人にはおすすめだと思います。

個人事業主やフリーランスにも様々な形があるので一概には言えないかもしれませんが、例えば私の場合、イベントやセミナーなど自宅外で仕事をする際はもちろん、在宅ワークの時にも小さな子供がいるとなかなか仕事がはかどりません。

でも保育園に預けようとすると、個人事業主はフルタイムの会社員より選考の基準となる点数が少ないことが多いので、子育て世帯の多い地域ではなかなか保育園に入れません。(選考基準は自治体によって異なるので、お住まいの自治体にご確認ください)

そこで在宅ワークの時はできるだけ子供をあやしながら働いて、外での仕事の場合にベビーシッターを頼むという方法で利用回数を抑えれば、仕事と子育てを両立しながら税金も抑えることができます。

さらに個人事業主の場合は確定申告で収入から経費を引くことができるので、会社員より税金が安くなる人は多いと思いますし、極端な話、事業収入やベビーシッターの利用時間によっては助成金が非課税になる可能性も十分にあります。(詳細はお住まいの地域の税務署にご確認ください)

なので個人事業主やフリーランスの方にはぜひこの事業の利用を検討してもらいたいですね。

とはいえ私の住む自治体では今年の4月からこの事業が始まったばかり。しかも4月、5月はコロナの影響でベビーシッター事業者が預かりを自粛していたこともあって、私もまだ実際には利用できていないのですが、利用してみて感じたことや問題点などがあればまたご報告させて頂きます。

興味のある方はお住まいの自治体でご確認頂ければと思いますが、この事業を利用してベビーシッターさんに来てもらうまでには大きく6段階のステップがあり、私は最短で動いたつもりですが、実際に利用できる段階になるまで1カ月かかりました。(保育園の申し込みも含めれば2カ月かかっています)

少しでも利用を検討されている方は、申請だけでも早めに済ませておくことをおすすめします。

FPアナウンサー

小原佳代子


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