まだ間に合う!医療費控除

皆さん医療費控除についてご存知ですか?

医療費控除とは、1月1日から12月31日までの一年間に、自分や生計を共にしている配偶者、親族のために一定額を超える医療費を支払った場合、確定申告を行うことによって所得控除を受けることができ、既に支払った税金が戻ってくるという制度です。


この医療費控除は、一カ月の医療費が上限を超えた場合にその超えた額を支給してくれる高額療養費制度と混同されている方も多く、実際には控除を受けられるにも関わらず確定申告していない方がよく見受けられます。

実際に私の父も昨年治療目的のインプラントを行ったものの、医療費控除の恩恵をあまり理解しておらず、確定申告をしていませんでした。(もちろんこれから申告してもらいます!)


しかし家族全員の医療費や交通費を合わせると結構な金額になるご家庭は多いですし、医療費がそれほどかからなかったご家庭でも、ドラッグストア等で医薬品を一定額以上購入した場合に特例として所得控除を受けることができます。(セルフメディケーション税制)


さらに今年は新型コロナウィルスの影響で確定申告期限が4月15日(木)まで延長されていますし、そもそも医療費控除は5年前まで遡って申請することが可能です。

これを機に過去の医療費についても振り返って、ぜひ払いすぎた税金を還付してもらいましょう!


自分の場合はいくら控除が受けられるか、その結果いくら税金が還付されるかというのは収入やかかった医療費によって異なるので、正確に知りたい方は国税庁の確定申告書等作成コーナーで仮の確定申告書を作成して確認していただきたいのですが、ざっくりと

①家族の医療費が合計10万円以上かかった場合は医療費控除

②ドラッグストア等で医薬品を12,000円以上購入した場合はセルフメディケーション税制

で申告すると税金が戻ってくると思ってください。


ではそれぞれ対象となる費用について見てみましょう。

①医療費控除を受ける場合

【対象となる費用】

・病院や歯医者の治療費(治療目的の歯科矯正、インプラントを含む)

・処方された薬や、治療に必要な医薬品の購入費用

・あん摩マッサージ、鍼灸などの費用(リラクゼーション目的の場合は対象外)

・出産費用

・不妊治療代

・治療のための通院費(公共交通機関での移動が困難な場合はタクシー代も対象)

・レーシック手術費用 等


【対象とならない費用】

・健康診断・人間ドック費用(その結果異常が見つかり、治療することになった場合は対象)

・予防接種費用

・美容整形費用

・診断書の作成費用

・自家用車のガソリン代

・コンタクトレンズの購入費用 等

ちなみに昨年たくさん購入したと思われるマスクは、治療目的ではなく予防目的なので対象外です。

また同じ視力回復目的でもレーシックは対象、コンタクトレンズは対象外などややこしいので、迷ったら税務署に確認してみましょう。


②セルフメディケーション税制を受ける場合

注意してほしいのは、セルフメディケーション税制を受ける場合、対象となる年に予防接種や健康診断の受診など健康のための一定の取組を行っていることが前提となります。その上でドラッグストアなどでセルフメディケーション税制対象医薬品を世帯合計で12,000円以上購入した場合に、それを超える金額(88,000円が限度)を控除してもらえます。

対象の医薬品の多くには下記のマークが表記されていますし、レシートにも表示されますので、しっかりチェックするようにしましょうね。



いずれの申請の場合でも明細書を作成することによって(国税庁の確定申告書等作成コーナーで簡単に作成できます)領収書の添付は必要なくなりましたが、5年間は自分で領収書を保存しておかなければいけないので、捨てずに取っておきましょう。

(領収書を失くしてしまった場合でも、健康保険組合等から発行される「医療費のお知らせ」で代用する、領収書を再発行してもらう、税務署に相談するなどの方法で申請が可能になる場合が多いので、諦めないで!)


なお、医療費控除とセルフメディケーション税制はどちらか一方しか選択できません。

どちらを選択した方が税金が安くなるのか、しっかりシミュレーションした上で申請しましょう。


確定申告に慣れていない方にとっては面倒な手続きかもしれませんが、医療費控除を受けることによって支払った税金が戻ってくるだけでなく、翌年の住民税も安くなります。

一度流れを覚えてしまえば意外と簡単に申告できますので、ぜひ一度ご自分の家庭の医療費を見直してみてくださいね!


FPアナウンサー

小原佳代子

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