『リモートの窓からこんにちは②:リモートワークのデメリット』

本稿を執筆しているのは全国がコロナウイルスによる緊急事態宣言下にある2020年4月中旬、接客関連や建設現場でも業務ストップとされる企業様があるなど緊張が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は現在山口県に在住しており、いわゆるフルリモート勤務をしております。私事ながら先日やっと娘が保育園の慣らし保育を終え、これからというところでしたが、政府発令の緊急事態宣言および居住市内でのウイルス感染者の方の確認により登園自粛となりました。

そんな状況の中、本稿では「リモートワークのデメリット」について書きたいと思います。

初稿であった前回はメリット(=オフィス通勤での勤務形態に対してアドバンテージとなり得る点)について書きました。今回も同様に私の経験に基づいていますが、単純なデメリットというよりはリモートワークの継続的な課題(=前向きに転換できる部分)について考えた記事として捉えていただければ幸いです。

▼やってみた対処法つき、リモートワークのデメリット(課題)3つ

①コミュニケーションに工夫が要る

2019年11月よりリモート勤務デビューした私が最も痛感したこと、それがこの「コミュニケーション」です。オフィスワークに比べ多くのエネルギーを使っています。

同じオフィス内にいる場合、話したい相手の在席状況や業務の忙しさなどを目視できることが多く、適切なタイミングと内容・聞いてもらいやすいトーン(大事ですね)で話しかけることができます。リモートではまず、ここが容易ではありません。このために情報のインプット・アウトプットに影響が出て業務が円滑に進まない状況も経験しました。

ではこの課題に、どう対処するのか。私の場合は以下です。

1.コンタクトツールは積極的に使う

2.対面でないことを意識して人ごとに工夫し、できるだけ頻繁にコンタクトを取る

まとめて詳説します。現状では多くの在宅勤務向けツールが宣伝されていますが、私の所属した会社ではビジネス向けSkype、マイクロソフトのTeamsやOutlookカレンダーの共有機能が使用でき、これらから積極的に、コンタクトを取りたい人や場所の情報を得ることに努めました。ここでコンタクト先は2つのタイプに分かれます。誰にも分るよう予定を社内公式ツールに入れ込んでいる人と、そうでない人です。前者のタイプはツールを通したスケジュール管理を当たり前に行っている人ですが、後者のタイプにはメール・電話で直接または間接的に予定を確認し、都度調整する必要がありました。人に合わせて調整方法を柔軟に変える必要があるという点でオフィス勤務とは変わりありませんが、フルリモートでは対象の人となりや行動パターンについてより積極的に情報収集しなければならず、当然その分エネルギーを要します。

このためこれからリモートを実践される方、あるいはツールの導入がうまく進んでいない方は、可能な限り積極的にツールの導入を推し進めることに加え、そのツールの使用ルールをチームや社内で共有し、徹底して実行することを強くお勧めします。折角のツールも使用者の足並み・認識が揃わなければ「宝の持ち腐れ」となるばかりか、反ってやり取りの齟齬を生む原因となり得るからです。

幸いにして私は同僚や先輩に恵まれ、アドバイスを受けて都度解決することができていますが、まだまだ改善の余地はあると思っています。

②気軽な会話相手が隣にいない

これは①にも関わりますが、リモートワーカーの精神を蝕む原因にもなる課題です。

オフィスではふとした瞬間に顔を上げ、コーヒータイムに他愛ない会話をして息抜きをすることもできますが、リモートではそうはいきません。

個人としては対処法というものではありませんが、在宅していた家族と時間を合わせて昼食をとることでリフレッシュができていました。また時々部屋の空気を入れ替え、あえてその間は意識的にPC画面から目を離していたりしました。また他の方の実践内容としてはオンラインツールのZoomやSkypeを使って画面を通じて会話しながらのランチ(中には一度も会ったことのないネットコミュニティ上の友人とランチする方もいます)で気分の転換を図っている例もあります。

とかくリモートワークでは目の前のPCに集中しがちです。こういった環境は発想の幅を狭めることにも繋がりますので、意識的に(できるだけ同僚や友人との関わりの中で)肩の力を抜く時間を作ることが肝要でしょう。

③仕事とプライベートの境目が曖昧になりがち

前回の記事で「通勤時間を他の生産的時間に充てられる」というメリットを書きましたが、一方でプライベートの時間が仕事に侵食されるという問題をよく目にします。課題として捉えるならば、特にワークアズライフ(人生としての仕事)という考え方を多少なりとも持って働く方の場合、境目は「時間」だけではなく「内容」も同時に意識することと考えており、現状労働者である私はそのように実行しています。

具体的に言うと、会社または上長の指揮命令のもと遂行する部分と、仕事に関連していても命令ではなく+αになる部分の境界を意識するということです。

仕事は金銭を稼ぐ手段でありプライベートと明確に分けるという方の場合はこの観点は必要ありませんが、自身の仕事が楽しく、それについて個人的に考えたり情報収集するタイプの場合は、日本の労働基準法に抵触しないよう会社または上長の指揮命令のもとにチームとしての成果を求めて行う部分は可能な限り時間内に完了させることが必要です。法律上の義務であり、あなたの健康を守るためにも重要だからです。

個人的には、仕事を楽しそうに行っている姿を家族に見られていたり、あるいは(守秘義務を守りつつ)語れたりするという状態が仕事とプライベートの在り方のベストと考えています。

さて第2回としてリモートワークのデメリット(課題)と私の実行した対処・姿勢を挙げさせていただきましたが、本稿では敢えて「リモートワークの際の家族との折り合いのつけ方」などのような話題には触れませんでした。2020年4月現在、感染症対策としてのリモート勤務を実施されている皆様や保育・介護に関わる事業者様のそれぞれの事情もある中、明確な意見が言えないためであることと、家族と一緒にいることを問題・課題として捉えたくないという思いからでした。感染症の予防や治療のために研究・行動してくださっている方々に深く感謝し、早期の終息のために自分にできることをするとともに、終息後の仕事の場面でも有効な手段としてリモートワークが普及していくことを願って、この話題についての2回にわたる執筆を終わらせていただきます。

真島拓

ファイナンシャルプランナー

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